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糖質制限ダイエットとは

糖質ダイエットとは

糖質ダイエットとは、高雄病院理事長江部康二氏が提唱する糖尿病・メタボリックシンドロームのための食事療法"糖質制限食"によって、太らない身体をつくるダイエット方法です。

糖質ダイエットでは糖質の摂取割合を抑え、血糖やインスリン分泌をコントロールすることを第一に考えます。「炭水化物ダイエット」や「インスリンダイエット(インシュリンダイエット)」とも呼ばれたりしますが、厳密には異なります。

なお、糖尿病・メタボリックシンドロームのための食事療法とされる"糖質制限食"は、すでに経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている人や腎機能の低下している人には適していません。試す場合は必ず医師と相談してください。

※ 糖質制限ダイエットに関わらず、食事療法を用いたダイエットは身体に大きな変化をもたらします。※
■人間には現状維持の性質があります。食生活の転換は段階を踏んでゆっくりと!
■心身が健康とは言えない方はお控えください。
 ストレスが高い方や、摂食障害に悩まれている方、心療中の方などは特にご注意ください。
■身体と心の声に耳を傾けながら、自身の健康に責任を持って利用しましょう!

なぜ、糖質制限がダイエットにつながるのか

それは糖質とインスリンの関係を先に知っておく必要があります。

糖質を摂取すると、正常人では速やかに膵臓からインスリンが分泌されます。

このインスリン(インシュリン)は別名肥満ホルモンとも呼ばれています。
なぜかというと、分泌されたインスリンは糖質をを優先的に使わせるため に、中性脂肪の分解を抑えてしまうのです。
糖質(グルコース)を脂肪細胞や筋肉に取り込ませて、血糖値を下げるよう作用しています。

また、糖質を摂取すると消化管からブドウ糖として吸収され、肝臓に取り込まれたのち、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。
筋肉細胞などに取り込まれたブドウ糖も、エネルギー源として利用されたあとグリコーゲンとして蓄えられますが、余った血糖は中性脂肪に変えられ、脂肪組織に貯蔵され、肥満につながるのです。

炭水化物と糖質

ダイエットで食事を気にしていると、「炭水化物」や「糖質」などと耳にしますが、この違いは何でしょう?

簡単に言うと「炭水化物=糖質+食物繊維」という図式になります。

糖質は栄養学的に炭水化物の中に含まれます。
糖質にカロリーはありますが、食物繊維は人間の体で消化・吸収されないためカロリーはありません。



つまり「炭水化物」ダイエットでは、食物繊維は不足してしまいます。糖質ダイエットではあくまでも「糖質」のカットを目指します。
例えば「大豆もやし」などは、糖質がほぼゼロ、食物繊維で構成されてますので、オススメの食品です。

カロリーではなく糖質を制限

「食事を改善してダイエットしよう!」という時、すぐに思いつくのは「摂取カロリーを減らす」ことですよね?
しかし、カロリー制限では、トータルカロリーで計算するため、糖質・脂質・タンパク質のバランスが崩れがちです。

「基礎代謝量より、摂取カロリー量が低ければ良い」と考えやすいのですが、その摂取バランスが糖質ばかりだと意味がありません。
血糖値があがり、それを下げるためにインスリンが大量分泌され、痩せにくくなってしまうのです。

逆に、糖質を避ければ、インスリンが追加分泌されることがないので、太りにくい体になります。
血糖値を急速に上昇させるのは、糖質・タンパク質・脂質の3大栄養素のうち、糖質だけですから、カロリーではなく糖質に注目して食事を改善してみては。